
田平 雅哉
日本実業出版社 刊
発売日 2005-11-17
根っこの部分からの戦略がある 2007-04-29
技術的な部分は、前著同様MACDとスローキャストを用いたもので、
前著がFXの紹介をメインにしていたのに対し、もう少し突っ込んだ内容となっている
とは言え、今著のメインはそうした技術面ではなく、
勝てる投資家と負ける投資家の違いについて言及している
例えば、作者の言う手法はあくまでも作者の当時のアプローチであり、
現在・未来へ続く絶対の手法たり得ないし、
またそれを理解し実戦・修正する事が大事であるという事
勝つ=利益を上げる≠高い勝率ではない、損小利大、損切り等々、
そんな事は知ってるよって内容も多いですが、実際にそれを実行出来ているか否か?
何故実行出来ないのか? 実行する事に拠って、どうなるのか?
そういった、投資哲学についての内容です
そんな事はいいから、ノウハウやテクニックを知りたい!とは誰もが思うところですが、
そういう技術はしっかりとした方針の元、厳格に運用して始めて効果を発揮します
また、上記にもある様に、現状で上手く波に乗れる方法だとしても、
将来どうなるかは誰にも判らない、即ち攻略法は日々変化し続けるものです
何となく上がりそうだから...今はたまたま悪いだけで、絶対に戻る筈...
希望や欲からくる願望に負けて方針を曲げ、痛い目にあった人は少なくないでしょう
根っこにあるのは技術ではなく、より確率の高い方へ向かうベクトルです
様々な要素で負ける訳ですが、ナチュラルに、或いは欲に負けて逆方向へのベクトルが出ます
そうした部分を修正し、現状に沿った、
或いは未来に来るやも知れぬ新しい流れに合わせられる様、行動哲学を身に付けておけば、
自ら新しい自分や相場にあったベクトルに乗れる確率は高まるでしょう
そうした多くの人が陥り易いマイナス方向への行動を指摘、修正する為の本です
チャートがどうこうなら100%勝てる!とか、そういう事をメインに据えていませんので注意
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